1: 2016/02/11(木) 19:45:18.65 ID:CAP_USER.net
http://diamond.jp/articles/-/86002
情報革命後の目に見えにくい世界を見通すには、仮説(仮の答)を立てて検証する力が求められる。
今回登場いただくのは、口を開けば「仮説」と「検証」という言葉がでてくることで有名な、
セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼CEOである。
鈴木氏は仮説の設定と検証を通じて、セブン-イレブンを日本で大成功させた立役者だ。
アマゾン・ドット・コムがセブン-イレブンの店舗に配送用のロッカーを設置させてほしいと頼み込むほど、
情報革命後の世界においても存在感を発揮している。ここではセブン-イレブンを題材に、
次のエクササイズに取り組んでもらおう。
【エクササイズ】
Q:セブン-イレブンの1店舗あたり売上高は67万円と、他のコンビニの50万円台前半の水準を圧倒しています。
この違いがどこから生まれてくるのか考えてみましょう。
(ヒント)目に見えるところだけを見ていては、なかなか違いに気づきにくいでしょう。
店づくりは他社とほぼ同じ
勝因はそれ以外の“ある差別化”
コンビニの店舗に入ると、どこも同じような広さで、同じような什器、同じような品揃えの店が多い。
このため、自分が入った店がゼブン-イレブンなのかローソンなのか、ファミリーマートなのか、
最後まで気づかないことすらある。小売業や外食業には、「フォーマット」と
呼ばれる店づくりの成功パターンがあるからだ。コンビニ、スーパー、ファミレス、
牛丼チェーンなど、タイプ毎に店づくりの成功パターンが解明されてきており、系列は違えども、
似たような店づくりに収束していく傾向がある。
ところが、1店舗あたりの売上高を見ると、セブン-イレブンは67万円と、ローソンの55万円、
ファミリーマートの53万円を圧倒している。その原因は、店づくり以外のところにあるということになる。それがここでの問いである。
結論からいうと、商品が買い上げられるスピードが違うのだ。これは有名な話なのだが、
海辺の町で、釣り船の発着場へ続く道沿いにセブン-イレブンの店があった。
ここで、いつも同じおにぎりの品揃えをしていれば、商品が買い上げられるスピードは他社と同じになる。
ところが、「この週末は暑くなりそうだ。そうすると、お客さんも早朝に買いに来たとき、
炎天下でも痛みにくい梅のおにぎりを選ぶのではないか」という仮説を立てるのがセブン-イレブンなのだ。
そして、梅のおにぎりをいつもより多めに品揃えしておくと、それが瞬く間に売れる。
長い冬の終わりごろ、少し温かくなる日がある。そうしたとき、
「冬の間食べていなかった冷やし中華やアイスクリームを、急に食べたくなる人たちがいるのではないか」
と仮説を立てる。それに合わせて品揃えを充実させておくと、それがまた売れる。こうした仮説を立て、
商品が買い上げられるスピードを極限まで高めた結果が、圧倒的な1店舗あたりの売上高に表れているのだ。
鈴木会長が、常々「我々の競争相手は同業他社でなく、めまぐるしく変化する顧客ニーズである」
というのはここに理由がある。同業他社の店づくりを見ていても、結局フォーマットに収束していくだけで、
差別化にはならない。本来の差別化を追求するなら、顧客の心の内側を見にいく必要があるということだ。
鈴木氏がよく「経営を心理学で捉える」といわれる所以はそこにある。
情報革命後の目に見えにくい世界を見通すには、仮説(仮の答)を立てて検証する力が求められる。
今回登場いただくのは、口を開けば「仮説」と「検証」という言葉がでてくることで有名な、
セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼CEOである。
鈴木氏は仮説の設定と検証を通じて、セブン-イレブンを日本で大成功させた立役者だ。
アマゾン・ドット・コムがセブン-イレブンの店舗に配送用のロッカーを設置させてほしいと頼み込むほど、
情報革命後の世界においても存在感を発揮している。ここではセブン-イレブンを題材に、
次のエクササイズに取り組んでもらおう。
【エクササイズ】
Q:セブン-イレブンの1店舗あたり売上高は67万円と、他のコンビニの50万円台前半の水準を圧倒しています。
この違いがどこから生まれてくるのか考えてみましょう。
(ヒント)目に見えるところだけを見ていては、なかなか違いに気づきにくいでしょう。
店づくりは他社とほぼ同じ
勝因はそれ以外の“ある差別化”
コンビニの店舗に入ると、どこも同じような広さで、同じような什器、同じような品揃えの店が多い。
このため、自分が入った店がゼブン-イレブンなのかローソンなのか、ファミリーマートなのか、
最後まで気づかないことすらある。小売業や外食業には、「フォーマット」と
呼ばれる店づくりの成功パターンがあるからだ。コンビニ、スーパー、ファミレス、
牛丼チェーンなど、タイプ毎に店づくりの成功パターンが解明されてきており、系列は違えども、
似たような店づくりに収束していく傾向がある。
ところが、1店舗あたりの売上高を見ると、セブン-イレブンは67万円と、ローソンの55万円、
ファミリーマートの53万円を圧倒している。その原因は、店づくり以外のところにあるということになる。それがここでの問いである。
結論からいうと、商品が買い上げられるスピードが違うのだ。これは有名な話なのだが、
海辺の町で、釣り船の発着場へ続く道沿いにセブン-イレブンの店があった。
ここで、いつも同じおにぎりの品揃えをしていれば、商品が買い上げられるスピードは他社と同じになる。
ところが、「この週末は暑くなりそうだ。そうすると、お客さんも早朝に買いに来たとき、
炎天下でも痛みにくい梅のおにぎりを選ぶのではないか」という仮説を立てるのがセブン-イレブンなのだ。
そして、梅のおにぎりをいつもより多めに品揃えしておくと、それが瞬く間に売れる。
長い冬の終わりごろ、少し温かくなる日がある。そうしたとき、
「冬の間食べていなかった冷やし中華やアイスクリームを、急に食べたくなる人たちがいるのではないか」
と仮説を立てる。それに合わせて品揃えを充実させておくと、それがまた売れる。こうした仮説を立て、
商品が買い上げられるスピードを極限まで高めた結果が、圧倒的な1店舗あたりの売上高に表れているのだ。
鈴木会長が、常々「我々の競争相手は同業他社でなく、めまぐるしく変化する顧客ニーズである」
というのはここに理由がある。同業他社の店づくりを見ていても、結局フォーマットに収束していくだけで、
差別化にはならない。本来の差別化を追求するなら、顧客の心の内側を見にいく必要があるということだ。
鈴木氏がよく「経営を心理学で捉える」といわれる所以はそこにある。
【セブンイレブン一強なのはなぜなのか?】の続きを読む